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未来にゆだねる 
書籍「ツイン・エネルギーTM」感想インタビュー

製薬会社にお勤めのMR(営業職)の男性に、書籍「ツイン・エネルギーTM」を読んだ感想をうかがいました。また、その後フォローアップとして受けられたコーチングによって、自分がどのように変化していったのか、お話をうかがいました。

 

ツイン・エネルギーというコンセプトを知って、どんな感想を持ちましたか?

女性性と男性性、あるいは陰と陽といったコンセプトは、二つが表裏一体であるというイメージを持ちました。どちらが欠けてもダメで、バランスが大事という印象を持ちました。

私は小さい頃からバトミントンをやってきたのですが(国体で全国2位になった方)、その練習から学んだ筋肉の鍛え方とよく似ていると感じています。スマッシュを打つ時に、腕の前の筋肉が必要なんですが、実は、背筋が鍛えられないと本当の意味で腕に力が込められないんです。表の筋肉を強めたければ、裏の筋肉を鍛える必要があるんです。腹筋が強い人は、背筋も強い。表と裏、そのバランスがとれているから、筋力が上げっていく。バランスが崩れると、怪我をするリスクにもつながることがあります。その発想が、女性性と男性性、陰と陽が表裏一体であるという考え方と似ているように感じました。

女性性と男性性や陰と陽といった二つのエネルギーバランスを自分の中で整えることによって、人間力としてのレンジがあがるように感じています。両方のバランスが整うことで、自分が自然にもともと持っている力を発揮しやすくなったり、パフォーマンスをあげられたりするのではないかと、今は思っています。

 

ツイン・エネルギーを学んだことで、自分の人生や仕事の場面で、具体的に役立ったことは何ですか?

本に書かれていた女性性エネルギーの「ゆだねる」ことを、仕事や人生のあらゆる場面で意識することを試してきました。その結果、自分のあり方や周りへの影響力がシフトしたように思います。例えば、営業所のミーティングで、今までは、自分がなんとかこの場を盛り上げなければと思って、無理に前向きな発言をしていたように思います。それが、今は違っていて、自分も盛り上げたいと思っているけど、メンバーも同じようなことは思っているだろうから、自ら働きかけるのは止めて、みんなにゆだねる、任せる、信じる、そうしてみようと思った時に、明らかな変化があって、私が発言するタイミング、影響を与えられるタイミングがあってきたように思うんです。なんとかしようと思っていた時は、なりふり構わず、俺がいかなきゃと思っていたけど、皆もそう思っているから、ここだというタイミングがくるまで待つことができるようになりました。そうすると、自然体になることができ、発言の間合もよくなり、周りからも自分の言葉をよく受け取ってもらえるようになったんです。何より自分が楽になったように思います。ゆだねることで、自分が楽になり、そうなれば、みんなも楽になって、あの人が自然体でいるんだから、自分も自然体で良いんだという心理的安全性の連鎖が起こっていくようになったと思います。

 

何に対して自分は「ゆだねる」ようになったと思いますか?

未来なのかなと思います。未来が良い方にいくことを信じてゆだねようとしているように思います。時間が過ぎていく中で、僕だけではなく、地球上のすべてのものが、よい方向にいくという想いにゆだねている、そんな気がします。そこにゆだねて、自分の力でなんとかしない、無理しない、という気持ちになれているんだと思います。私だけの未来ではなく、全体で良くなっていく、そういう考えに委ねるようになりました。

 

「ゆだねる」ということについて、本当に深く理解されていることが伝わってきますが、どんな風にしてここまで「ゆだねる」ことを理解し、体現できるようになったのですか?

「ゆだねる」ことについて、「ツイン・エネルギー」以外にもいろいろな書籍を読みました。そのことはとても参考になったと思っています。また、コーチングの中で、自分が仕事のモットーを考える機会があったのですが、そのことも「ゆだねる」という意識を持つことに役立ったように思います。私のモットーは、人と自分がお互い好転するよう、今をかけがえのない時間にすることだと、コーチングの中で発見しました。昔は、自分をもっと見てほしいという気持ちがあったように思いますが、モットーを発見したことで、周りからの承認の欲求がそこまでなくなったように思います。自分への評価よりも、皆で好転していこう、という気持ちが大きくなったからです。またコーチングの中で十分満ち足りるくらいたくさんの承認や認知もされたことも、大きかったと思います。

 

組織で働いている人達に対して、今、どんなメッセージを伝えたいですか?

組織で働いていると、ツイン・エネルギーの「静」の部分を体験する習慣が少ないと思います。日頃、そんなに立ち止まって考えることはありません。いつも何かをやらなければいけないという気持ちに駆られ、目の前にあることに手をつけて自分を忙しくさせ、その自分に満足しているようにも思います。ただそれは、本当に大事なものに目を向けることを避けていることにもなっているかもしれません。本当にやりたいことは何なのか、どう自分を表現したいのか、といったことを考える「静」の時間をとることは大事ですし、時には強制的にそういう時間をとることも必要だとも思います。そうした時間をとることによって、仕事についての解釈が変わったり、自分がやりたい方向に仕事を寄せていけたりできるかもしれません。組織の中で「静」の時間を取り入れる文化をつくっていくことも大切なのではないでしょうか。

 

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