ミレニアムリーダーシップ体験インタビューvol.4
今回は第2期(2019年1月〜)卒業生の方で、インフラ企業にお勤めの20代男性から、その体験についてお話を伺いました。
ミレニアムリーダーシップによって、自分のリーダーシップ発揮にどんな影響がありましたか?
以前は、人前で話すことにびびっている自分がいました。でも、プログラムの中で、他の受講生の前で自分が伝えたいことを発表してフィードバックをもらう機会があったんですが、その体験を通じて人前で話すことについての意識が変わったと思います。自分が心から伝えたいことであれば、相手の心に響くよう、自分も表現ができるんだ、と自信を持てるようになったんです。これは自分にとって大きな変化です。
また、“責任”をどうとらえるか、ということも変わったと思います。以前は、“責任”というと誰々のせい、という一般的な考え方をもっていたんですが、本当の“責任”は、自分が引き受けたいもの・引き受けるもの、と考え方が変わったように思います。最近では、仕事の中でも、自然と責任感をもって矢面に立とう、と感じることができるようになりました。“責任”についての新たな考え方は、とても印象深く自分の中で残っています。
ミレニアムリーダーシップから得たことで、その後の人生で役立っていることは何ですか?
自分としっかり向き合う、ということが習慣化されたことが、役だっていることです。何かあっても、自分の感情にのっとられてしまうのではなく、俯瞰して自分のことを見られるようになったと思います。その延長線上で、なるべくその時の自分を受け入れようとすることができるようになったと思います。もちろん受け入れられない時もあるんですが――。それができるようになったのも、自分の中の根っこが増えたからだと思います。一緒に受講した仲間が、自分の本質を理解してくれて応援してくれている。背中を支えてくれている。そういう人間関係と居場所が一つ増えたからこそ、自分は自分でよいと思えるようになったし、どんな自分とも向き合えるようになったんだと思います。
実は、プログラムが終了してから、転職をしたんですが、次の仕事を見つけるまでの間、焦る自分もいたんですよね。でも、勇気をもって一度止まることを選択できたんです。一緒に受講した仲間が、少し休んだらいいんじゃない?ゆっくりやりなよ、と言ってくれたことで止まる勇気を持てたんです。プログラムの中で培った根っこがあるからこそ、社会の強風に動じずに立っていることができたと思っています。
この時、もちろん、自分と向き合う習慣も役立ちました。焦る自分の気持ちをノートに書いて言葉にして内省を続けました。外側に自分の目標を見つけようとするのではなく、内面を掘り削げたほうが次につながるという確信があったので、内省を続けたんです。社会に合わせるんだとしたら今までと同じになってしまう――そういう確信があったので、外から入ってくる情報はなるべくシャットアウトして、自分と向き合い続けたんです。そうしたら、ある日突然、仕事のオファーがきたんです。心が整ったら必要なことがやってくるんだ、ということも体験できたのは大きかったです。
改めて、今の自分を客観的にみると、どんなことに気づきますか?
今、とても満たされた毎日を過ごしています。「今を生きる」ということができるようになったんだと思います。それは過去の自分を受け入れたからこそ、できるようになったことだと思います。そこが整った感じがしています。だからこそ、未来を見ることもできるようになっているんだと思うんです。
人間って、過去の記憶を封印して見なかったことにすると思うんですよね。特に、自分の痛みや無意識に避けていることってあると思うんです。でも、実は、その過去に縛られて生きているんだと思います。その考え方を緩めると、嫌だなという記憶も受け入れられたり、まあいいじゃんと思えたり、同じことを繰り返さないようにしようと思えたりするんではないかと――。その結果、「今を生きる」ことができるようになるのではないかと思います。
今、仲の良い友人で体調を崩して会社を休んでいる人がいるんですが、自分なりの支援ができているような気がします。周囲からのプレッシャーが多い中、一旦立ち止まることや、内省することの大切さを伝えたりして、その友人を心から応援できていることが嬉しいです。