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特別授業「ツイン・エネルギーxコーチング」を実施して

岡山にある環太平洋大学で、大学3・4年生にツイン・エネルギーを使ったライフコーチングの特別授業を実施させていただきました。ライフコーチングとは、人の可能性を最大限に引き出す長期的かつ効果的な関係です。社会情勢が揺れ動く中、私たちの多くは自分に元々備わる能力に気づくことができず、自己実現をあきらめる事が往々にしてあります。そのような時にこそ、自分の可能性に意識を向けてくれるコーチという存在をもつことは、とても大切です。

今回は、ツイン・エネルギーと呼ばれる女性性と男性性の二つのエネルギーが、ジェンダーを問わず、どちらも私たちの中に備わっていることに気づき、その両方を今以上に活用することでどんな可能性が開かれるのか、コーチと共に探求する授業を実施しました。女性性を表す「受容する」「全体を支える」「包み込む」など16枚のイラストと、男性性を表す「決断する」「前進する」「挑戦する」など16枚のイラストをゆっくりと眺め、自分の強みを一つ選び、その成功体験をコーチにシェアして自己理解を深めます。
その上で、強みとして選ばなかった女性性・男性性のイラスト群16枚から、今後発展させたい未開発の要素を一つ選び、それを強化することでどんな可能性が開けるのかをコーチと共に探求しました。

このワークによって観察できたこと―。それは、コーチに信じてもらう体験さえあれば、苦手だと思う要素も、実は過去に発揮した体験もあり、その要素を活かすことはできると瞬時に気づく学生が見られたことです。自分に限界を設けるのではなく、どんな要素も内在し、いつでも強化することができるという気づきをもった学生に触れたことは、何か未来に希望を見るような体験となりました。また、そうした気づきは、やはりコーチ(あるいは親や友人など)という、自分の可能性を信じてくれる存在がいるからこそ可能になることだと思います。改めて高等教育におけるコーチングの必要性を実感することにもなりました。

そしてもう一つ、授業を実施する側のスタンスについても大きな学びがありました。それは、いわゆるZ世代と呼ばれる若者には、「教える」という意識を横に置くことが、とても大切ではないかということです。彼らは、年齢こそ低いですが、多くのことを内側で知っています。彼らの中にある答えや智慧を「思い出してもらう」という姿勢をもつことが、彼らの能力を引き出す上で重要だと感じたのです。現に、ツイン・エネルギーやコーチングの考え方を伝える時、Z世代の若者の中には、私たち大人以上に素早く理解してマスターしてしまう人が多くいます。彼らのチカラを信じること・引き出すことが、私たち大人ができる支援の一つではないでしょうか。