みんな受け取り上手
受け取り上手、受け取り下手という言葉がありますね。
自分のことを受け取り下手だと思っている人は、意外と多いものです。
人に褒められても、その言葉を素直に受け取ることができなかったり、
困っていても人からの助けを拒んでしまったり、
忙しくて人からの好意をさらっと受け流したり——。
そうした体験から自分を受け取り下手だと思いこんでしまうことは、
誰にでもあることです
そんな「受け取り下手」だと思い込んでいる方へお伝えしたいこと——。
それは、私たちは実は誰もが「受け取り上手」だということです。
今日、何を受け取ったのか、数えてみてください。
食べ物から何を受けとりましたか?
外を歩いたのだとしたら、太陽の光によってどんな気持ちになったのでしょう。
好きな音楽や本からどんな気持ち・エネルギーをもらいましたか。
誰かの言葉から何を受け取ったのでしょう。
受け取ることは、努力するというより受け取っている自分に
「気づく」ことから始まります。日々たくさん受け取っている
自分に「気づく」と、自分は「受け取り下手」だという思い込みを
手放すきっかけになるはずです。
そして、日本語の「受け取る」には、受けるに加えて「取る」
という言葉が入っています。特に嬉しい言葉・もの・好意を
受け取った時は、一旦、立ち止まって、自分の中で少しばかり
その有難みを感じてみるとよいでしょう。受けとったものを
自分の中に「取り入れる」ような気持ちになってみると、きっと、
その有難みをより実感できるのではないでしょうか。そうやって
「受け取り上手」な自分を育んでゆくことで、平凡な一日が
少しだけ豊かに感じられるようになるかもしれません。